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横振り刺繍
KIMIEMI Embroidery

Traditional Artcraft in Japan

KIMIEMI 期間限定 展示販売会
2023年9月14日(木)~9月20日(水)
​西武池袋本店 7階(南B9) 

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横振り刺繍について

 群馬県の国宝 富岡製糸場と絹産業遺産群-Tomioka Silk Mill and Related Sites-は2014年に世界遺産に登録されました。

 日本の養蚕は紀元前200年頃には中国から稲作と一緒に伝わっていたといわれています。卑弥呼の時代には中国への献上品として、平安時代には貴族の十二単として、室町時代には撚糸の技術が伝来したことにより日本を代表する伝統技法の西陣織が生まれ、高級品である絹は多くの人々を魅了してきました。江戸時代に入ると一般の人々に織物が普及し、需要の高まりを受けて中国からの輸入が始まります。その代金は銅の輸出でまかなうほどでしたが幕府は国産を奨励。各地の養蚕と織物産業の育成を強化します。どの時代においても一貫して大切にされた絹は、明治の世でいよいよ日本を代表する輸出品として世界を駆け巡ることになりました。

 良質な繭と製糸技術を持つ群馬から栃木南部一帯は両毛(りょうもう)と呼ばれ、渡良瀬川の恵みを受けて明治政府から日本の近代化を支える産業の拠点として選ばれます。

 輸出で外貨を得た日本は更なる技術革新を次々と起こしました。時を同じくしてペリーが来航。その際に幕府に献上したといわれるのが足踏みミシンでした。ミシンが日本の人々の目に触れるようになって間もなく改良型である横振りミシンが誕生します。上下に動くミシン針を横に動くよう作り変え、さらに横の動きに併せて布に針を刺しながらモチーフを型取っていくという方法を誰が思いついたのかは残念ながら記録として残ってはいませんが、卓越したイノベーション力で近代化を進めていたことは想像するに難くはありません。開国間もない日本がパリ万国博覧会に出展した際、陶器、浮世絵、絹製品などの精巧緻密な芸術作品に人々は度肝を抜かれたといいます。数名の芸者さんが艶やかな着物をまとい当時の日本のお茶屋を再現した光景を想像すると、着物にほどこされた横振り刺繍もまたパリの人々の目に触れ大いに魅了していたのかもしれません。そうして先人たちが日本の芸術作品を紹介してくれたお蔭でジャポニズムという世界的ブームが起き、日本文化の魅力は今なお光り輝いています。

 現在私たちが使っている横振りミシンは80歳くらいにはなるでしょうか。ごつごつとして荒々しい外観ですが群馬県の伝統工芸品としての風格があります。年季の入ったミシンは時々へそを曲げて想像と違う仕上がりを見せてくれることもあります。ですが、それもまた人間がそうであるように、絶妙な味わいとなって目の前に迫ってきます。

 そんな素晴らしい日本の芸術の数々が急速に失われている昨今、コロナ禍を経て、一層厳しい状況に置かれています。ある人が言いました。「その技法って産業として成り立つのか」と。産業として成り立たなくなった技法は淘汰されてもしかたがないという意味のようでした。人間の手で作り上げるからこそ人間の心に伝わり芸術として花開く。そんな瞬間はもう必要ないのだろうか。AIがあるから人手はいらないのだろうかという思いが頭を駆け巡りました。産業は生活を支え、芸術は心を支える。どちらも欠かすことはできません。たった独りの手で作る小さな作品であっても、その価値を切り捨てない世の中であってほしい。そんな思いと共に作品をお届けしたいと思っています。

KIMIEMの特徴

​◆横振りは身につけるものに適した技法です

 体の動きに伴う摩擦に耐え美しさを保つ製法は横振りミシンの登場で達成しました。刺す動作をミシンに任せ、思い描いた形のとおりに布を滑らせながら針に伝う糸を捕まえていく「横振り刺繍」。動力の法則を使うという進化のおかげで刺す回数が劇的に増え、服のどの部分に刺しても体の動きに耐えられる丈夫な刺繍になります。

 

◆モチーフひとつひとつが生きているように

 

 同じモチーフでも糸の重なり、配色、大きさを変えて陰影と凹凸を出します。同じパターンが自動で連続するレースやワッペンとは異なり、小さくてもモチーフそのものがすべて主役になります。

◆モチーフの周りが優しく波打ちます

 刺繍に欠かせないのが丸い「枠」。枠で布地のヨレを平にしないと土台が不安定になり、糸の向きを決めることができません。布地が傷まないよう人間の力の範囲内で優しく枠を張る(はめる)ので、重ね縫いをしていく過程で布地と刺繍の境目が波打つことがあります。KIMIEMIではその波打ちを横振りの証として大切に残しています。

◆製作手順が一般の製品とは異なります

 

 縫製は市販品とは異なる手順で行っています 直に刺繍を刺していく製法上、一般的な工場でのライン生産とは異なる手順で全体の縫製を行っています。製品によってはテイラーや和裁のように手縫いで仕上げる場合がございます。そのため市販の既製服とは縫い目の見え方が異なるものがございますので予めご了承下さい。

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ご注文について

◆サイズオーダーにて承ります

 新商品はシーズン毎の展開ではなく完成したものから順次リリースしていきます。作品は基本的にご注文順でのお作りとなります。できるだけ長くお使いいただけるようお客様のサイズにてご用意し、お手元にお送りいたします。

 店舗での販売状況は逐一アップデートをしておりますが、タイミングにより完売となってしまうことがございます。その場合はご製作まで約1ヶ月程度お時間を頂戴いたします。生地在庫が無くなり次第受付終了となります。

 ご注文下記1.または2.のどちらかをお選び下さい。

 1. 7号、9号、11号、13号からお選び頂くサイズオーダーでのご注文(注1)

 2. 着丈、肩幅、袖丈、身幅、胴囲をcmでご指定いただくご注文(注1,2,3)


   (注1)オーダーでの製作のためご注文後のキャンセルはご遠慮下さい
   (注2)特定の部分のみの大幅なサイズ変更は承れない場合があります

​   (注3)特別注文料金が別途掛かります(+38,000円~)

◆修理・お直しはご相談ください

 お買い上げいただいた製品には証明書をお付けし、販売した商品と数量はこちらですべて管理しています。製法上、通常の使用で傷みは起こりにくいですが、万が一、ひっかけや破損が生じた場合にはお修理(有料・無料は状態によります)を承りますので安心してご使用ください。証明書を紛失された場合でも当社が製作したお品であることは現品から確認ができますので、販売店にお持込みいただくか問い合わせフォームからご連絡をお願いいたします。サイズのお直しにつきましてもご相談を承りますのでお気軽にご相談下さい。

◆伝統工芸品の保存とサステナブルへの取組み

 将来、当製品がその役目を終えるときが来ましたらKIMIEMIまでご連絡をいただけますと幸いです。お客様にご承諾をいただいた上で、国内外の美術館、ギャラリー、デザイン関連学校施設等へ寄贈をさせていただきます。

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過去の展示販売会
 2019年12月18日~12月21日 渋谷文化村ギャラリー
 2020年2月4日~2月11日 静岡伊勢丹
 2020年8月25日~9月1日 静岡伊勢丹
 2021年2月23日~2月28日  静岡伊勢丹
 2021年4月29日~5月12日  東急たまプラーザ店 ギャラリーDoma
 2021年11月3日~11月9日  静岡伊勢丹
 2022年8月17日~8月30日  静岡伊勢丹

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